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研修医・医学生へのご案内

研修医・医学生に向けてのメッセージ

循環器疾患はガンに続く本邦第2位の死亡原因であり、現在も増え続けている疾患です。循環器疾患と一口に言っても、不整脈、虚血性心疾患(心筋梗塞や狭心症など)、弁膜症、心筋症、先天性心疾患、心不全、大動脈疾患、末梢血管疾患など多種多彩な病態を含みます。また、心臓は脈管(動脈・静脈・リンパ管)を介して全身のすべての臓器と繋がり、あらゆる臓器の疾患にも関連します。このような多種多彩な循環器疾患を取り扱うには、生理学だけでなく、解剖学、生化学、薬理学、分子生物学などのあらゆる知識を総動員しなくてはなりません。言いかえれば、循環器病学にはそれだけ多くの基礎および臨床の研究テーマがあるわけです。また循環器疾患の大きな特徴の一つは、心臓が一生の間絶え間なく拍動し続けているように、その病態が時々刻々とダイナミックに変化することです。このため、循環器内科医には瞬時の正確な判断力が求められ、その技量次第で患者さんの状態が大きく左右されます。さらに、循環器内科は、急性心筋梗塞、重症心不全、重症不整脈、急性大動脈解離などへの急性期治療から、慢性期治療、心臓リハビリテーション、循環器疾患の原因となる生活習慣病への介入などシームレスな治療を通じて患者さんと長く向き合っていける診療科です。内科医でありながら虚血性心疾患に対する冠動脈血行再建術(PCI)、各種不整脈に対するカテーテルアブレーション・デバイス治療などの侵襲的・専門的な手技を身につけることができるのも循環器内科医の醍醐味です。また、心臓血管外科、放射線科、麻酔科、看護師、臨床工学士、薬剤師とハートチームを構成し、チーム医療で患者さんを治療するという共通の目標に向かっていけるのも魅力の一つです。私自身、医学部の学生時代からこのような循環器病学の魅力にひかれ、迷うことなく循環器内科医の道へと進みました。

 

私たちの日本医科大学循環器内科は、これらの魅力をすべて実現してくれる診療科です。

 

日本医科大学循環器内科には、付属病院(文京区)に約60名、付属の武蔵小杉病院、多摩永山病院、千葉北総病院を合わせると全国的にも最大規模であ る135名の循環器内科医が働いており、日々の診療・教育・研究に当たっています。不整脈、虚血性心疾患、心不全、大動脈疾患、末梢血管疾患(再生医療を 含む)、心臓エコー、心臓リハビリテーション、心臓血管集中治療の各グループに、それぞれ日本のトップクラスの循環器内科医がおり、屋根瓦方式で研修医の 診療・研究の指導に当たっています。日本医科大学の学是である「克己殉公」、すなわち「我が身を捨てて、広く人々のために尽くす」愛と研究心を有する質の 高い医師と医学者の育成をめざしています。

 

付属病院では、循環器病棟60床のほかに、12床の心臓血管集中治療室 (CCU)があり、急性心筋梗塞の緊急冠動脈治療、重症心不全、重症不整脈、急性大動脈解離などの急性期治療を行っており、急性心筋梗塞患者の搬送件数 は、2015年は190件と都内第1位の数です。循環器病棟では、多種多彩な循環器疾患の診断と治療を上級指導医のもとに幅広くまた奥深く経験できます。 心房細動などの不整脈に対するカテーテルアブレーション件数も2015年は400件を越え都内第1位となり、冠動脈インターベンション500件を含む心臓 カテーテル検査、心エコー、下肢血管エコー、心臓リハビリテーションも数多く行っています。また、不整脈や心不全に対するデバイス治療(ペースメーカ、植 え込み型除細動器、心室再同期療法)も循環器内科が行っています。武蔵小杉、多摩永山、千葉北総の付属3病院とは、日本医科大学循環器内科として定期的な 人的交流を行っています。

 

研究については、豊富で多彩な循環器疾患に最新の診断・治療を行っていることから、特に臨床研究 テーマには事欠きません。上級指導医の指導のもとに、研修医にも積極的に国内・国際学会での発表や英文論文執筆を行ってもらっています。日々の患者さんの 診断や治療を行う上で臨床上の疑問点を発見し、それを解決すべく研究テーマを見つけ、研究を実施し、得られた研究成果を臨床に還元するのが臨床研究の醍醐 味です。循環器内科の上級指導医がしっかりとサポートしてくれます。また、沢山のグローバル研究や医師主導型研究、国内外の診断基準・治療ガイドライン作 成にも参加しており、最先端の医療に接することができます。日本医科大学循環器内科は、患者さんに最良の医療を提供するだけでなく、循環器病学の発展のた めに、最良の教育・研究を行うことを目標としています。
最近の循環器内科は、新3K、すなわち、きつい・厳しい・帰れない診療科と言われていると 聞きます。しかし、医師を志した諸君は、誰もが患者さんを救いたい・治したいと思って医学部へ進学したはずです。患者さんを救いたい・治したい、また、そ れを実現するための世界的な研究をしたいという熱い情熱のある諸君は、是非、循環器内科の門をたたいてください。

日本医科大学の循環器内科の仲間がそんなやる気のある皆さんを待っています。

平成27年12月吉日

日本医科大学 循環器内科

主任教授 清水 渉

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